お茶は古ければ古いほどいいの?
プーアル茶は古いのがいいの?
プーアル茶は古ければ古いほどおいしくなるという話し、よく耳にしますよね。
2001年に台湾のとある茶荘で試しに買ったプーアル茶の話ですが、その当時、特に感動や驚きのないふつ~うのプーアル茶でした。港式飲茶でよく頼むプーアル茶って、こんなもんかな?くらいに思いました。
忘れかけた10年後に飲んでみましたが、その時もふつ~うでした。
そして2018年の今、飲んでみましたが、やはりふつ~うでした。
話はかわり、鳳凰単叢
経験上、新茶から半年ぐらいまで、「はっ、ナニこれッ?」ってほどのインパクトのある香りが楽しめると思っています。
数年経って香りは徐々に落ち着いてきますが、味わいは逆に深まってくるように感じられます。
または、台湾の東方美人
ロットにもよりますが、寝かせることで味わいがよりマイルドになり、香りがさらにピークを迎えるようなパターンもあります。それはもう本当に一期一会の世界。そんなお茶はめったに出会えません。
年齢によって嗜好は変わる?
もしかしたら、若い時はとにかく香りが立つものに、感動や驚きを感じていたのかもしれませんが、年齢を重ねるとともに、香りの立つものより、味わいが深いものに嗜好が変わっていくのかもしれません。
若い時は、老茶って何か古いだけでおいしくもなく、ジジくせえッなんて思っていたのかもしれません。だって、ウイスキーの愛好家はどちらかというとわりと年齢層高くないですか?
老茶が台湾の中高年愛茶人に好まれるわけとは?
老茶が好まれる理由というのは、どうやら年齢を重ねることによる嗜好の変化だけではないようです。
新茶のころは、リラックス効果の高いテアニンが多く含まれていますが、茶葉を寝かせることで没食子酸が増えてくると言われています。
没食子酸は抗酸化効果があると言われているので、台湾の中高年愛茶人に老茶ファンが多いというのは納得ですね。
(ここで、何に何に効くとか、効果とかいういうのは、胡散臭くなりますので、詳しくはご自身でお調べください)
おススメの老茶の武夷岩茶
今回おススメする老茶の武夷岩茶は、2008年から2012年の岩茶をセレクトした『其の壱』です。
これからの寒い日にピッタリなお茶はやはり岩茶でしょと思いまして、珍蔵の岩茶を年代や銘柄で飲み比べできれば面白いんじゃないのと、ちょっとした遊び感覚で企画しました。遊び感覚といいましても、香と味わいには自信があります。
武夷山で試飲してから、その年のその年のベストの岩茶を仕入れてきました。そこから、6年から10年の歳月を重ねて、味わいに深みが増していったと感じます。
昔ながらの製法をまもり、手間ひまかけて炭火でじっくり焙煎しています。
武夷岩茶の力強いイメージから、赤のチャック付きアルミ袋でそれぞれパックしています。各20gパックの容量で、5種類のパック、合計100gの岩茶を楽しめます。
この機会に老茶にチャレンジしてみませんか。
飲み比べや、お茶会でお楽しみください。老茶会を開いて楽しむのいいですね。
もっと先まで珍蔵してから飲むというのもありです。
プレゼントとしてギフトにもおすすめです。ギフトセットもご用意しました。
>>>【老武夷岩茶5種類ギフトセット其の壱】はこちら
5種類の珍蔵の老武夷岩茶について
2008年 北斗
5種類の中で一番古いお茶ですが、一番アッサリとしていて比較的軽い味わいです。
クセも少なく飲みやすいです。
2009年 慧苑 水仙
パンチの効いた岩茶の味わいがあります。2009年当時の新茶の時よりおいしくなっているような気がします。後味はスッキリとしてほのかな甘みも感じられます。
武夷山風景区の北側に位置する慧苑で採れた水仙です。
慧苑は武夷山の中でも有数な上質岩茶産地の一つで、近くには慧苑禅寺があります。また、武夷山方言で”苑”と”宛”の発音が同じことから、地元の人は”慧苑”を”慧宛”と書いたり呼んだりするのが一般的です。
2010年 野生大紅袍
わけあって手入れされていない自然に近い状態の茶畑で採れた大紅袍です。茶師の意向を尊重し”野生”とネーミングしていますが、”野生”というよりは”野放し”という方がふさわしいです。
ヴィンテージの老茶の味わいが楽しめます。少しだけ酸味を感じます。
2011年 桃源洞 金鎖匙
寝かせた年数が短いのか、まだ特徴のある香りも楽しめます。うまみがあり、岩韻を感じられるはずです。爽やかな酸味も少し感じられます。
武夷山の桃源洞景区で採れた金鎖匙です。
2012年 虎嘯岩 佛手
香も味わいもバランスの取れたとてもいいお茶だったので2012年当時おススメの岩茶でした。力強い味わいと、上品な香の余韻を楽しむことができます。
一線天景区にある虎嘯岩の茶区で採れた佛手です。
武夷山の地図
ご参考:武夷山の地図に地名の場所を記載いたしました。
岩茶の『岩韻』というのは?
茶師いわく「粽葉、青苔、爛石」の3つがいわゆる『岩韻』だそうです。
粽を煮こんだ笹、コケ、腐った石、日常生活ではなかなか体験しにくい抽象的な匂いですが、生息地(栽培地の土質)が正岩であっても、気候や製茶条件によって、『岩韻』が上手く出せないことがあるようです。
次のお楽しみに
今回は企画第一弾、『其の壱』ですので、おわかりかもしれませんが『其の弐』も考えています。お楽しみに・・・
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老武夷岩茶5種類セット「其の弐」
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【YouTube】岩茶の入れ方
誰でも簡単!中国茶のおいしい入れ方-ポイント4つ【烏龍茶/岩茶編】