岩茶の銘柄の由来と、老茶の武夷岩茶を5種類セット[其の参]

武夷山 玉女峰 お茶のお話
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みなさまは武夷岩茶の銘柄として真っ先に思い浮かぶのは何でしょうか。
おそらく知名度から「大紅袍」ではないかな~と思いますが、どうでしょうか?
そこで、ユニークな岩茶の銘柄の由来について少しお話ししたいと思います。

それと、老岩茶の第一弾 老武夷岩茶5種類セット『其の壱』そして第二弾の 老武夷岩茶5種類セット『其の弐』 に引き続き第三弾をご紹介します。

【 大紅袍 】の名前の由来とは… 岩茶のネーミングのあれこれ

中国語の「紅袍」とは「 赤いマント」のことですが、「大紅袍 」のネーミングの由来はいくつかの伝説があります。今回2つの伝説をご紹介いたします。

「大紅袍 」という名前を皇帝から賜った後、県の長官が毎年春に大紅袍がある九龍窠へ来ては、自分が着ている赤いマントを脱いで茶樹に被せて、お付きの人は「芽を出せ!芽を出せ!」と言って、祈願していました。そうすると赤いマントを外した時に、赤く染めたように新芽が出て来たといわれています。
清朝の時代ある書生が試験を受けるために上京、ちょうど『九龍窠天心永楽禅寺』付近を通りかかった時、急にお腹が痛くなりました。お寺の和尚さんがそこのお茶を飲ませたところ、すぐに体調が良くなったことから無事に試験に受けに行くことができました。そして試験の結果はトップの成績で受かり「状元」となりました。命拾いしたという感謝の気持ちからその「状元」は九龍窠天心永楽禅寺に戻り参拝しました。そして、茶樹に赤いマントを着せたことから「大紅袍」と呼ばれるようになりました。
いろんな由来の諸説がありますが、茶葉工場の社長さんはこちらの伝説を話してくれました。
 
※「状元」とは、中国の科挙制度で最終試験で第一等の成績を修めた者に与えられる称号のことをいいます。
参考:漫話武夷茶文化 趙大炎氏著書

岩茶の銘柄の由来について

岩茶の銘柄の由来は大きく分けて8種類あります。

茶樹の成長する環境による由来

不見天、石角、嶺上梅、過山龍、水中仙、金鎖匙、半天腰、など…

茶樹の形(枝の生え方)による由来

醉海棠、醉洞賓、釣金亀、鳳尾草、玉麒麟、国公鞭、一枝香、など…

茶葉の形による由来

瓜子金、金銭、竹絲、金柳条、倒葉柳、など…

茶葉の色による由来

太陽、太陰、白吊蘭、水紅梅、緑蒂梅、黄金錠、など…

新芽のでる時期による由来

迎春柳、不知春、など…

製茶後の茶葉の香りによる由来

肉桂、白瑞香、石乳香、白麝香、夜来香、十里香、など…

言い伝えられた栽培年代による由来

正唐樹、正唐梅、宋玉樹、など…

神話等をもとに言い伝えられた由来

大紅袍、白鶏冠、水金亀、呂洞賓、白牡丹、紅孩児、など…

参考:漫話武夷茶文化 趙大炎氏著書

5種類の珍蔵の老武夷岩茶について[其の参]

それでは、老武夷岩茶の第三弾「其の参」の内容についてご紹介いたします。
桃小二が2005年1月に初めて武夷山を訪れた時は冬で茶畑にもうっすらと雪が積もっていました。台湾では冬茶がありますので武夷山でもあるだろう。と、冬に訪れたのですが、春までお茶がないということでひとまず観光したそうです…。

2006年 不知春

武夷山のほとんどのお茶は4月20日(穀雨)前後から茶摘みができますが、不知春は5月上旬になってやっと新芽が出てきます。

春になっても新芽が出てこないということから「不知春(春を知らない)」というネーミングがつけられました。名前の理由がわかるとなんでもないことですが、「春を知らない」といだけでは何のことかわかりませんね。

5種類の中で一番古い老茶。水色は薄めなのに上品な甘みを感じられます。とてもスッキリとした味わいで軽くて飲みやすい岩茶です。

2008年 桃源洞 黄奇

桃源洞 黄奇

黄奇は、「黄旦」と「奇蘭」の自然交雑株が育種された比較的新しい品種です。このネーミングはとても分かりやすいですね。2つの品種の頭を組み合わせただけです。
奇蘭と同じように特徴のある香りがあります。奇蘭と飲み比べてみるのも楽しいですね。
心地よい岩韻とほのかな甘みが楽しめる飲みやすい岩茶です。

武夷山の桃源洞景区で採れた黄奇です。

2009年 半天腰

半天腰

原名は「半天鷂(バンテンヤオ)」と呼ばれました。
「鷂(ヤオ)」と「妖(ヤオ)」「夭(ヤオ)」「腰(ヤオ)」が同じ発音をするため、「半天妖」「半天夭」「半天腰」とも書きます。

鷂(ヤオ)は、日本語では “ハイタカ(灰鷹)” といい、ウィキペディア(Wikipedia)によると、「疾き鷹」が語源であり、それが転じて「ハイタカ」となった。
かつては「はしたか」とも呼ばれていた。元来ハイタカとは、ハイタカのメスのことを指す名前で、メスとは体色が異なるオスはコノリと呼ばれた。

ハイタカ - Wikipedia

わかりましたでしょうか? ちょっとややこしいですね~。
で、岩茶の話に戻りまして…

武夷山にある”三花峰”の崖の上に鷂( ハイタカ )がくわえてきたお茶の種が落ちて芽が出てきたという伝説から、半天(空中)の鷂(ハイタカ:灰鷹)とネーミングされました。

半天とは、袢纏の意味ではなく、中空、中天という意味ですので、直訳すると「空中を舞う鷂( ハイタカ )」といったところでしょうか。
「半天腰」ではなんのことかまったくわかりませんが、これで何のことかわかりますね。

ちなみに、 「大紅袍」「白鶏冠」「鉄羅漢」「水金亀」合わせて【武夷山四大名叢】と呼ばれていますが、「半天腰」を加えると【武夷山五大名叢】となります。

飲んだ後にじわじわと香りと甘みが口に広がるような感じです。

2010年 奇蘭

奇蘭

福建省南部の安渓に原生する奇蘭が、90年代から武夷山に栽培され始めました。
武夷山特有の地質条件と製茶技術によってインパクトのある香りを持つ奇蘭となり、岩茶の人気銘柄の一つになってます。
特徴のある香りと、心地よい岩韻があり、飲んだ後に甘みがじんわりと広がる感じがします。

蘭のような香りがすることから、奇蘭とネーミングされたようですが、中国では蘭の香りは品格のある高貴な香りとされていることから、良い香りがするとよく蘭と表現することが多いようです。

2012年 水金亀

水金亀

茶人『林馥泉』氏の著書によりますと、

水金亀は本来「天心寺」の財産であり、杜葛寨(集落名)のもとで植えられていました。ある日大雨で茶園の垣が崩壊し、このお茶の樹が牛欄坑(地名)の窪みへ流されました。
その後、その土地の所有者である「磊石寺」がお茶の樹の周りの岩を削り、囲いを作って栽培することになりました。
民国八、九年頃(1919年、1920年頃)、「磊石寺」と「天心寺」双方が金数千を費やして訴訟を起こしました。最後にはこのお茶の樹は人為的窃盗ではなく、自然の力により移動したことから、磊石寺の所有と判決がくだされました。

この記載から 水金亀 はいかに有名であることをうかがえますね。

注:『林馥泉』氏 1940年代、武夷山で武夷岩茶の研究をし各茶区へ訪問し、千以上の茶樹品種と名叢の調査を行いました。著書に[武夷茶葉之生産製造及運銷]があります。1945年台湾に渡り台湾茶業の発展へも貢献しました。

老武夷岩茶5種類セット

老武夷岩茶

武夷岩茶の力強いイメージから、赤のチャック付きアルミ袋でそれぞれパックしています。各20gパックの容量で、5種類のパック、合計100gの岩茶を楽しめます。

この機会に老茶にチャレンジしてみませんか。
飲み比べや、お茶会でお楽しみください。老茶会を開いて楽しむのいいですね。
もっと先まで珍蔵してから飲むというのもありです。

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プレゼントとしてギフトにもおすすめです。ギフトセットもご用意しました。

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