鶯歌へのプチ旅行の始まり(2002年9月の旅日記です)。
電車で台北から鶯歌へ
陶磁器の産地として有名な「鶯歌」に行きました。台北から近くて日帰りでも十分に行けるところです。車やタクシーでも行けるのですが、電車で行けば31元でプチ旅行が楽しめるので安くて便利です。
台北から鶯歌まで電車で31元 (2002年9月のDATAです)
台北駅「台北車站」から電車で約30分ほどで「鶯歌站」に着きます。
台北→萬華→板橋→樹林→山佳→鶯歌、と5駅めになります。
電車は「西部幹線」で「中(土歴)」または「桃園」行きに乗ります。樹林止まりの電車もあるのでご注意を!実はこのとき樹林止まりの電車に乗ってしまいました。そのため樹林で次の電車を待ちました。鶯歌に止まらずに通過する電車もあるのでご注意を!
にぎやかな台北からほんの数分でこのようなのどかな風景へと変わります。とにかくのろい電車なので風景もばっちり撮れちゃうほど。ますますのんびりした気分になります。
電車によっては、扉が開いたままです。落っこちないよう気をつけましょう。
電車の扉が開いたまま
鶯歌の陶瓷老街を歩く
鶯歌の駅に着きました。台北から5駅めと思えないような小さな駅です。
駅を出て右側に曲がって線路沿いに歩いて行くと、陶磁器のおみやげ屋さんなどが目に入ります。田舎町のような雰囲気が気分をもりあげてくれます。
少し歩くと高架下があるのでくぐっていくと、そこには観光地「陶瓷老街」が広がります。
整備された石畳にやしの木の植えられたきれいな通りの両側にいろんな陶磁器のお店があり、きれいにディスプレイされています。平日だったので人が少なかったのですが、休日にはいっぱいの人だそうです。
少し歩くと「陶瓷老街」の端まで来てしまいました。小さな町なので散歩がてらに歩ける距離です。そこで案内看板に置いてあった地図を見ながら観光ポイントをまわってみることにしました。この「陶瓷老街」以外は素朴な町並みなので、観光地っぽくない鶯歌の普段の生活があります。
鶯歌の地名の由来「鶯歌石」を登る
鶯歌の地名の由来の鶯歌石を目指して歩いていくことにしました。
「陶瓷老街」から地図の通り上に上がっていくと、古い窯があります。何のしるしもなく、周りにはゴミまで散らかっています。そんな重要保存建造物ではないのでしょうか。
今は動いていない古い窯
町並みはどこか懐かしい、素朴で古い建物が目立ちます。台北から30分でこんなところにタイムスリップできてしまうのです。観光の通りでないところに意外な発見があるかもしれません。
危なくてすでに入ってはいけない
中山路を北方向(台北の方向)に向かって歩くと、廟が見られます。派手です。
派手な廟「宏徳宮」
「宏徳宮」から少し歩くと、鶯歌の地名の由来ともなった「鶯歌石」が山の上に見えてきました。石の上には木が生い茂っています。近づいてみるとそう遠くもなくどうやら登れそうです。細い階段の道があったので登ってみることにしました。
結構きゅうな階段になっていますが、途中で「鶯歌石」の説明がありました。鶯歌の地名の由来の説明があります。
階段の周りは木が生い茂っており、日陰になっています。
階段をさらにあがっていくと、石が見えてきました。その石の横には穴があいていて、中には日本でいうお地蔵さんが奉られていました。実はこの石こそが「鶯歌石」だったのです。
鶯歌石の天辺
鶯歌石まで来ると回りが見渡せて、下には鶯歌の町並みがしっかりと一望できました。やはり台湾の「陶都」と言われるだけあって窯の煙突があちこちで目立っています。鉄道は台北から高雄まで続く西部幹線が走り「大漢渓」という川もみることができます。
おまけ
台北縣立鶯歌陶瓷博物館を見学
最後に陶瓷博物館に行きました。古い町並みとは対照的な近代博物館です。陶磁器についての歴史や鶯歌で陶磁器の発展などが学べる充実した博物館になっています。ぜひとも見学したい博物館です。
DATA
台北縣立鶯歌陶瓷博物館
台北縣鶯歌鎮文化路200号
TEL:02-8677-2727
開館時間:
火曜日から金曜日まで9:30-17:00
土曜日9:30-20:00
日曜日9:30-18:00
月曜日休館日
入場料:一般100元 (2002年9月のDATAです)