台湾陶芸家 許徳家先生の生活美学への思い…

許徳家先生茶壺を制作中 茶器のお話

許徳家先生の器は、多くの台湾陶芸家の中でも、一目見ただけでハッキリと感じとれる、温かみのある質感と、個性のある美しい輝きを持っています。
10年以上前から許先生とお付き合いさせて頂いておりますが、そんな許先生の作品への思いを語ってもらいました。

異色の経歴

許先生は、かつてはインテリアデザイナー、そしてミュージシャンでもあったという異色の経歴の持ち主で、陶芸に接する機会に出会ってからはアーティスト気質の性格から離れられないのと同じように、陶芸道へとのめり込んでいきました。

許徳家先生の茶盤

釉薬の世界へ

「時に人生の境遇はとても不思議」と許先生は言っています。
若いころに”手びねり”を学ぶために台湾陶芸界大御所、林葆家先生の陶芸教室に通ったところ、どういうわけか釉薬を学び始めました。それからというものは様々に変化する釉薬の世界へ夢中となりました。

許徳家先生の茶壺と茶杯

日常の生活における美学

現在は、陶芸家として多方にわたり作品作りに挑戦している許先生ですが、やはり創作の特色は青磁と青白磁を中心とした作品作りです。

許徳家先生の茶杯と茶海

許先生は、元来陶磁器は生活の道具であると考えています。その昔、台湾の陶磁器は主に輸出され、その後徐々に芸術として発展し始めました。普段使いの器、お碗、お皿、花瓶など、何気ない日常の生活に美学があるという理念をもとに、温かみのある翡翠のような青磁でもって、作品の中に芸術を実現させています。

青磁作品への思い

伝統的でシンプルな造形と現代の暮らしにおける機能の両方、アートと生活を密接に結合させ、許先生の生活美学のコンセプトを作品に具現化させることができています。

許徳家先生の陶器の茶盤

許先生は青磁の温かみと玉(翡翠)に似た質感がとても好きで、何度見ても見飽きないこと、そして今も昔も、欧米でも日本でも台湾でも、ずっと好まれて受け入れられていることもあり、青磁には、特別な思い入れがあり、創作の中心となっています。

許徳家先生の茶筒(茶倉)

熟練した技術

青磁の作品以外に、伝統に縛られていない許先生は、熟練した技術を巧みに駆使し、「永裂釉」「志野焼」等、異なる多くの新しい創作にも挑戦し続けています。またご紹介できる機会がきましたら、レポートしたいと思います。

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許徳家先生