老武夷岩茶5種類セット『其の壱』をご紹介した時に、第二弾の『其の弐』もやりますよとお伝えしておりました。大変お待たせ致しました。今回も2008年から2012年の老茶の岩茶をセレクトいたしました。 まだまだ冷え込む寒い日にピッタリなお茶です、どうぞ体の芯から温まって下さいね~。
それと、武夷山の馬頭岩で出会ったお茶の仙人についてお話します。
5種類の珍蔵の老武夷岩茶について[其の弐]
2008年 馬頭巌 肉桂
5種類の中で一番古い老茶。10年以上前になります。
2008年当時武夷山でテイスティングした時に、名前の通り”シナモン”の香りがあるとのメモがありましたが、今の感想としては角が取れたような丸みのあるまろやかな味わいで、どこか甘いクリームのような味わいも感じられました。
肉桂とは「ニッキ(シナモン)」のことを意味します。香りと味わいがニッキのようであることから肉桂とよばれました。肉桂種の茶樹から武夷岩茶の製造方法により作られます。武夷山がある崇安縣の史料によると清朝の時代にすでに肉桂と呼ばれていたようです。肉桂は武夷山の馬枕峰に生息していて1940年代から茶畑での栽培が行われました。
2009年 千里香
久しぶりに引っ張り出して飲んでみたら、ほっ 本当に10年前の老茶 かッ!?と思うほど香りがあります。さすが名前の通り “千里先まで香りが届く” お茶ですね。この先何十年先も香りが届くのでしょうか???
2010年 金銅銭
5種類の老茶の中で、一番わかりやすい特徴のある香りと味わい。
茶葉は重みがありゴワゴワとした手触りとなっています。茶葉の形も丸っこいため「金銅銭」というネーミングがつけられました。見た目とは異なり、とても華やかな香りとまろやかなうまみのある味わいです。
金銅銭の茶畑、お茶の形は丸みを帯びています、他の品種は比較的尖ったりしているので明らかに違います。
2011年 馬頭巌 黄観音
武夷黄旦株と安渓鉄観音の優良株で交配された比較的新しい武夷岩茶の品種。一般的に言いますと、古来品種は味わいに深みがあり、新品種は香りが高いです。
確かにとても華やかな香りがします。さらにキリッとした引き締まった味わいがあり、飲み終えた後はほのかな甘味が口の中にじんわりと広がります。
2012年 鉄羅漢
武夷岩茶の四大銘叢のひとつ。
出しゃばらず、飽きのこない上品な味わいがあり、一言で言いますと”通”のお茶です。
特に香りが際立ってる上記2008~2011年の老茶を一巡して飲んでから2012年の鉄羅漢を飲むと、高ぶった気持ちを落ち着かせてくれるのではないかと思います。
神秘的な巨大な岩「馬頭岩」でお茶の仙人に出会う!?
ここでは「馬頭岩」でお茶の仙人に出会ったお話をしたいと思います。
武夷山風景区は世界遺産にも登録されている風景がとても美しい山です。マウンテンリゾートとして人気があり、トレッキングなどのレジャーも楽しめます。風景地区に足を踏み入れるとまるでタイムスリップしたかのような錯覚を覚えます。
馬頭岩は本当に馬頭の形をしているのか?[Use your imagination]
「馬頭岩」を訪れた時の写真です。まるで仙人が出てきそうな雰囲気の中、力強く目の前にそびえ立っています。本当に「馬頭」の形? をしているかな~。
そう、想像してみましょう。うん、確かに馬の頭だ! Use your imagination!
岩肌に生えているかのように岩の下にはお茶が植えられています。
武夷山全体がパワースポットのようなものですが、ここでは更に強い ”気” を感じました。
岩壁に建つ建物(道観)に仙人があらわる!?
馬頭岩の近くには、岩肌にそって建てられたような古そうな建物がありました。どこかひかれるような気がして、近づいてみることにしました。
もっと近づいていくと… あッあれは仙人 でしょうか? 髷を結って長いひげを生やしています。
建物に着いてから、「さっき仙人のような人がいたので来てみました」と言ったところ、どうやら仙人ではなく道教の道士、そして修行に来ているお弟子さんたちでした。
そう、この建物は道観だったのです。
お弟子さんに話かけて色々と聞いていたら、なんとお茶をごちそうになりました。岩山に囲まれた中でお茶をいただいく雰囲気は、どんな素敵な茶館でも再現できないのではないでしょうか。
お茶はもちろん”岩茶”でした。 そこで、お弟子さんに聞いてみました。
何をもとめて修行に来たのですか?
そうですね~。不老不死な仙人になる願望があって修行に来ました。
えっ! 本当に仙人はいるのですか?
ええ、いますよ。
じゃあ、仙人を見たことはありますか?
私はみたことはないが、ここの掃除のおばさんがみたらしい。
えっ、見た目はどんな形ですか。
見た目は人間のようだったとか…
ではなぜそれが仙人とわかったのですか?
人間のように見えるけど、高さ6メートル以上もある大きさで、岩壁に入っていくのを見たから仙人だと思ったようだよ。
へええええーー
武夷山を降りると現実の世界へ[お茶の仙人にお別れ]
武夷山の山の中を半日さまよい、武夷山リゾート地区の中心部が見えた時には現実に引き戻されたような感じがしました。まさか、いま馬頭岩 に戻ると道士もお弟子さんも姿が見えないんじゃないだろうかと、幻だったのではないかと、勝手な想像をしていました。気持ちだけはお茶の仙人に出会えたような気がしたのでした。
以上、馬頭岩でお茶の仙人に出会う!? のお話でした。
老武夷岩茶5種類セット[お茶の仙人に会えるかもしれません]
武夷岩茶の力強いイメージから、赤のチャック付きアルミ袋でそれぞれパックしています。各20gパックの容量で、5種類のパック、合計100gの岩茶を楽しめます。
この機会に老茶にチャレンジしてみませんか。
飲み比べや、お茶会でお楽しみください。老茶会を開いて楽しむのいいですね。
もっと先まで珍蔵してから飲むというのもありです。
プレゼントとしてギフトにもおすすめです。ギフトセットもご用意しました。
プレゼントとしてギフトにもおすすめです。ギフトセットもご用意しました。
【YouTube】岩茶の入れ方
誰でも簡単!中国茶のおいしい入れ方-ポイント4つ【烏龍茶/岩茶編】